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【幕末から学ぶ現在(いま)】(28)東大教授・山内昌之 白石正一郎
経団連のリーダーなど財界主流と民主党とのパイプは、これまで細かった。加えて、温室効果ガスの25%削減を目指す鳩山由紀夫代表に対する産業界の違和感はますます強まりそうだ。財界主流の冷淡な態度とは裏腹に、政権交代の必要性を強調しながら、2003年ごろから民主党を支援してきた異色の経営者もいる。
 京セラ創業者の稲盛和夫氏である。氏によれば政権交代とは、しがらみや慣習にとらわれず、国民のもつ主権を正しく行使する良い政権を選択する行為だという。若手を中心に溌溂(はつらつ)としていても、ともすればまとまりのなかった民主党にとって、起業や経営に成功を収めた産業人の助言や援助は、どれほどありがたいことだったろうか。
 総選挙後、すぐ鳩山由紀夫氏や小沢一郎氏が稲盛氏を訪れて礼を尽くした点を見ても、稲盛氏は民主党の指導者たちに相当の感化力をもっているようだ。
 変革の若い担い手が時代を変える情熱にあふれていても、商売人の取引や購買への独特な感覚を欠くと、新たな空気をつかみそこなうものだ。この点で幕末薩長の志士たちも、赤間関(現・下関)の廻船(かいせん)問屋を営む白石正一郎の物心両面の援助がなければ、目まぐるしく変転する幕末の荒波を乗り切れなかったかもしれない。
 正一郎は、現代でいえば海陸運送を営みながら、薩摩藩など西国諸藩の用達もつとめ、1862(文久2)年の島津久光の上洛を支えた。また、中山忠光が天誅(てんちゅう)組の挙に敗れて下関に来るや、これを保護することもためらわなかった。吉田松陰門下の久坂玄瑞や入江九一らとも身分を越えた交遊を深め、馬関海峡での攘夷(じょうい)戦争にも参加しただけでない。高杉晋作のつくった奇兵隊にも入隊し、家産を傾けるほど私財をおしげもなく投じた
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