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いらしゃい
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書評倶楽部
取材で全国数カ所の刑務所を訪ね、受刑者たちにインタビューをしてきた。いつもやりきれない気持ちになる。境遇に同情する面もあり、犯罪者も人間なのだという思いと、被害者の苦しみもまた想像するからである。
 その応えを探す思いでこの本を手にした。ペンシルベニアのアーミッシュ学校での銃乱射事件。5人の少女が犠牲になり、5人が重傷、犯人もその場で自殺。全米を震撼(しんかん)させた。しかしそれ以上に驚かせたのは、アーミッシュの人々が犯人とその家族を赦(ゆる)すという行為に出たことだ。そして双方の家族が悲しみを分かち合うに至った。
 車や電気等の現代文明を拒み、自給自足的な共同生活を営み、非暴力を貫く米国のキリスト教の一派。「赦さなければ自分たちも赦されない」という教えなのだ。赦すことで自分たちの心が癒やされ、解放されるのかもしれない。
 アーミッシュにとって、赦しは簡単なこと? いや、そうではない。いくら宗教の教えに支えられているとはいえ彼らも人間。「赦します」と言うことでその決意を表明し、苦しみながら長い時間をかけて赦していくのだ。彼らにとっても「赦し」は美化すべきことではなく、終わりのないハードワークなのである。
 この本は章が細かく分かれ、やさしい言葉で説明されている。彼らの暮らしのスナップ写真は、牧歌的で美しい。憧(あこが)れる。アーミッシュを知る入門編だ。私は続けて『アーミッシュの赦し-なぜ彼らはすぐに犯人とその家族を赦したのか-』(亜紀書房)と『アーミッシュの謎』(論創社)を読んだ。
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