対馬

深刻な漁業被害をもたらし、６月末に長崎県・対馬の浅茅湾で見つかったエチゼンクラゲの対策について、水産庁や漁協の関係者らが話し合う会議が３日、農林水産省で開かれた。　会議では、独立行政法人水産総合研究センター（横浜市）が６月中、下旬に東シナ海中央部で実施した調査に触れ「かさの直径が１０センチから６０センチ大のクラゲを確認した。順次、対馬海峡に近づくとみられる」と報告した。　水産庁はクラゲが入りにくくなるよう改良した網の導入や、クラゲを陸揚げした後の処理などにかかる経費の半分を国が助成する制度の活用を呼び掛けた。　かさの直径が１～２メートルになるエチゼンクラゲが定置網や底引き網にかかると、網が破損し漁獲が減るなどの被害が出る。